2003.05.12

3rd HIT
驚愕!遂に現われた秘境の帝王

 エビの釣り上げた魚は現地人に取り上げられてしまったが、以後は何ごともなく穏やかな空気が漂う。湖面は静か。本当にこの湖に目撃証言の通りの怪物が住んでいるというのだろうか・・・。
▲マタコラン
■均衡を破ったのはマタコランだった。浮子の動きをじっと観察していたマタコランが突然、興奮気味に竿を上げると、黒々と逞しい魚がかかっている。鯉だ。針から逃れようと横走りする鯉の動きを牽制しつつ徐々に岸に寄せ、手網ですくう。伝説になる程巨大な鯉ではないがそれでも50センチオーバー、なかなかのサイズである。
▲暴れる鯉
■巨大魚の正体は鯉なのか?しかし1メートル強ならまだしも、体長5〜6メートル以上の鯉が存在するとは考えがたい。ともあれ何かしらの反応があればキャストする甲斐があるというもので、隊員一同、あらためて闘志が沸き立って来たのだ。
▲マタコラン
■午後2時頃。マタコランは2匹めの鯉を釣り上げ、続くアニキも40センチ強の鯉をゲット。もちろん今回の目的はあくまでもこの湖の主であろう超巨大魚、謎の怪物を釣り上げる事ではあるが、その鯉の引きの強さ、手応え、重量感にやはり大興奮である。反面、未だ外道すらかからない隊長三船(MJ)、ごはん皇帝、手応えのない小物を釣った上に没収されてしまったエビの3人は何ともやるせない気分になってしまった。

■しかしそれ以降、若干のアタリはあるものの反応薄く、しばらくは皆ぼんやりと釣り糸を垂れた。

▲三船(MJ)
▲エビ
▲ごはん皇帝
▲アニキ
▲ヘラハンター
■16:30。のどかな日曜日の陽が落ちる。アタックを始めて既に7時間が経過、狙う巨大魚の姿は未だ確認できない・・・この辺りでの夜間の行動はあまりに危険であるため、我々は今回の探索行のリミットを17:30に設定した。周囲にいた他のハンター達も徐々に帰り支度をはじめている・・・。

■練餌も残り少ない。チームに諦めのムードが漂い始めたその時、湖面に巨大な黒い影が浮かび上がった!

▲巨大魚
■「三船さんッ、そこッ!!」エビが泡を吹きながら指差すその方向には、およそこれまで目にした魚影とは比べ物にならない程巨大な何ものかが悠然と泳いでいた。釣行百戦錬磨のごはん皇帝も脂汗を流している。いつもクールなマタコランが震えながら念仏を唱え始めた。アニキはショックのあまり、まだ食べかけのチョコバナナを地面に落とした。「これは・・・デカいッ!」
▲暴れる巨大魚
■無我夢中で鼻先にキャストすると、意外にも一発で食らい付いてきた。気を抜くとロッドごと水中に引きずり込まれてしまいそうなパワーである。ロッドを手にした三船をエビが支え、エビをごはん皇帝が押さえ、皇帝をマタコラン、マタコランをアニキ、アニキを猫、猫をネズミが支え、巨大魚の強力な引きに対抗する。
▲猫
■格闘すること40分。さすがの巨大魚も遂に観念したらしく、ぐったりと浮かび上がってきた。ゆっくりと岸に引き寄せる。大きな魚には、いったん弛緩したあと急に力強く泳ぎ、フックを自力ではずすものも多くいる。あとは取込むだけではあるが、最後の最後まで油断は禁物である。
▲ネズミ
▲巨大鯉
■釣り上げてみるとやはり鯉、それも2メートル超級の巨大鯉である。長時間のファイトで鯉も我々もぐったりと疲れ切ってしまった。

■しかし桁外れに巨大なこの鯉をもってしても寄せられた目撃証言の怪物には程遠い。この湖に潜む巨大魚の謎は結局解けずじまいである。今回の探索行は残念ながらここで時間切れ。巨大鯉を湖に放した我々は、いつか再びここを訪れ、その時こそきっとこの湖の主の正体を掴むことを各々の胸に誓い、湖を後にした。

[MJ]