■第5釣 相模湖 (2005年8月7日)
今回は夏休み特別企画として、『休日スペシャル・三船(MJ)探検シリーズ』をお送りします。観光船も航行する穏やかな湖・相模湖に潜む怪物の正体とは!?湖底に沈んだ幻の巨大都市の行方は!?謎に迫る我々探検隊に、襲い掛かる猛獣!毒蛇!ピラニアなどの獰猛な野獣達!
そんな気分でしたが、タイトル画の出来に満足してしまったのであとはいつも通りにいきます。
さて今回のスペシャル。レンタカーではなく電車で移動、またメンバーも2人と少数で、いつもの釣行とは違った趣である。狙うは以前も訪れたことのある相模湖だが、これまでとはまた違ったドラマが待ち受けているような予感に胸が高鳴る。
始発電車で移動。日曜日の下り電車始発なんか朝帰りの酔っ払いばかりだ。座席が空いているのに床に足を伸ばして寝ているおじさんや吉祥寺〜三鷹間を休憩無しにチューしつづけるカップルなどと一緒に、がたがと揺られて相模湖へ向かう。車両には人の業が充満していて気持ちが悪くなった。
6:45、相模湖に到着。観光桟橋から少し歩いたところにあるボート屋の近くにポイントを定め、さっそく釣り始める。第1釣(2004年7月)で相模湖に来た時に、地元民ユウスケに教わった場所である。考えてみるとこの連載で最初に釣れたのはここ相模湖のバスだ…。一年経って、古巣に帰ってきたような感慨がわいてくる。
静かな日曜日の早朝。天気もよくて気持ちいいんだが、黙々とキャストをくりかえすもアタリはない。その上、ボートの釣り師が湖面を大きく波打たせておれたちの釣っているポイントに船を寄せたので、場が荒れきって釣りどころの騒ぎではなくなってしまった。この迷惑な釣り師、さっきまでおれの隣で釣ってた男で、置きっぱなしにしていた荷物をボートで取りに来ただけらしく、道具を積み込むとさっさと次のポイントへと走り去ってしまう。
「なんだあいつは!」 「不愉快だなあ!もう!」 「ちっくしょー!だからボートは嫌いなんだ!」 「そうだ!あいつら横暴だ!」
ひとしきりボートに対して愚痴をぶつけた後、一旦休憩して食事、それから場所を変えて釣ることにする。今回は面子も珍しいツーショットだし、スペシャルということで…レンタルボート(電動スクリュー装備)で湖上から釣ることにしてみました。ポリシーありません。
おれもマタコランも、ボートは初めての体験である。前述のような荒っぽいボート乗りに何度か遭遇したこともあり、どうにも印象が悪くてこれまで敬遠していたのだ。
さてどうなるものかとひやひやしつつ借りたボートだが、乗ってみると思いのほか安定感もあり、操船にもすぐに慣れた。何より水の上は意外に涼しくて、ゆらゆらと漂っているだけでも充分楽しめるのである。ボート。なんだ。面白いじゃないか。
スクリューが装備されているといってもその歩みはのろのろと遅い。まあ幸いに他の釣り客はほとんどいないし、のんびりと水上散歩でもしながら釣ろうじゃないか。陽射しは強いが、湖上の風は冷たくて気持ちがいいし。
とか言ってるうちに、目を付けていた橋の下で、釣れました!30cmには少し足りないかな?というサイズだが釣れるとやはり嬉しい!初ボートでの釣果に取りあえずは満足である。
午前中のいい時間帯に釣れて安心したが、その後はポイントをさがしてボートを走らせたり、マタコランが遠くまで投げ過ぎて陸地に引っ掛かったルアーを救出したりしているうちにだらだらと時間が過ぎていった。この辺でもう一度休憩して、午後に賭けよう。
昼食後、再度ボートに乗り込む。いよいよ陽射しはきつくなり、ポイントを探るというよりは木陰で涼みながら連れる場所を探すような感じになってきた。まあ日中のバスもそんなところに潜んでいたりするので結果として正しい狙いになっているわけだが。
昼寝をしているマタを乗せてゆるゆると船はゆく。風は涼しく、やわらかく揺れるボートはさながらハンモックのように心地よく眠気を誘うのだ。のどかな湖。ほのぼのレイクである。←これが書きたかっただけです。
しかし初めてのボート体験はなかなか楽しめた。基本的にはおかっぱりで陸から攻めるスタイルを崩す気はないが、ここ相模湖では自分ルールを少しだけ曲げてボートで釣るのもいいではないか。相模湖限定のオリジナルルールだ。いわばサガミオリジナルである。←これが書きたかっただけです。
都心からも近いし、また来よう。その時はもう少しだけ釣果をあげてやろう。そう誓ってボートを返却し、相模湖駅前の飯屋でビールを呑んで帰路についた。
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