2005.08.22

第5釣 相模湖
 (2005年8月7日)

 今回は夏休み特別企画として、『休日スペシャル・三船(MJ)探検シリーズ』をお送りします。観光船も航行する穏やかな湖・相模湖に潜む怪物の正体とは!?湖底に沈んだ幻の巨大都市の行方は!?謎に迫る我々探検隊に、襲い掛かる猛獣!毒蛇!ピラニアなどの獰猛な野獣達!

 そんな気分でしたが、タイトル画の出来に満足してしまったのであとはいつも通りにいきます。

▼三船(MJ)探検隊、今回のメンバーは
三船(MJ)
 探検隊隊長はおれ、三船(MJ)がつとめます。テクニックや道具にこだわらず、根性や粘りで釣るタイプ。ここまでの釣行ではトップの釣果をあげていて、隊長としての面目は保っています。
マタリロ=マタコラン
 久々登場のマタリロ=マタコランです。普段は冷静な理論派だがイベント時にはハジケたキャラに変貌。メリハリの利いた人生です。正体は裸族なのでお色気シーンも担当するなど、芸の幅はやたらと広い。
▲相模湖観光案内図

 さて今回のスペシャル。レンタカーではなく電車で移動、またメンバーも2人と少数で、いつもの釣行とは違った趣である。狙うは以前も訪れたことのある相模湖だが、これまでとはまた違ったドラマが待ち受けているような予感に胸が高鳴る。

 始発電車で移動。日曜日の下り電車始発なんか朝帰りの酔っ払いばかりだ。座席が空いているのに床に足を伸ばして寝ているおじさんや吉祥寺〜三鷹間を休憩無しにチューしつづけるカップルなどと一緒に、がたがと揺られて相模湖へ向かう。車両には人の業が充満していて気持ちが悪くなった。

▲朝の相模湖

 6:45、相模湖に到着。観光桟橋から少し歩いたところにあるボート屋の近くにポイントを定め、さっそく釣り始める。第1釣(2004年7月)で相模湖に来た時に、地元民ユウスケに教わった場所である。考えてみるとこの連載で最初に釣れたのはここ相模湖のバスだ…。一年経って、古巣に帰ってきたような感慨がわいてくる。

 静かな日曜日の早朝。天気もよくて気持ちいいんだが、黙々とキャストをくりかえすもアタリはない。その上、ボートの釣り師が湖面を大きく波打たせておれたちの釣っているポイントに船を寄せたので、場が荒れきって釣りどころの騒ぎではなくなってしまった。この迷惑な釣り師、さっきまでおれの隣で釣ってた男で、置きっぱなしにしていた荷物をボートで取りに来ただけらしく、道具を積み込むとさっさと次のポイントへと走り去ってしまう。

「なんだあいつは!」
「不愉快だなあ!もう!」
「ちっくしょー!だからボートは嫌いなんだ!」
「そうだ!あいつら横暴だ!」

 ひとしきりボートに対して愚痴をぶつけた後、一旦休憩して食事、それから場所を変えて釣ることにする。今回は面子も珍しいツーショットだし、スペシャルということで…レンタルボート(電動スクリュー装備)で湖上から釣ることにしてみました。ポリシーありません。

▲ボート釣り初体験!

 おれもマタコランも、ボートは初めての体験である。前述のような荒っぽいボート乗りに何度か遭遇したこともあり、どうにも印象が悪くてこれまで敬遠していたのだ。

 さてどうなるものかとひやひやしつつ借りたボートだが、乗ってみると思いのほか安定感もあり、操船にもすぐに慣れた。何より水の上は意外に涼しくて、ゆらゆらと漂っているだけでも充分楽しめるのである。ボート。なんだ。面白いじゃないか。

ボートから狙う三船 いきなりタイヤが浮いてる
釣り客は少ない 操船も慣れたものです

 スクリューが装備されているといってもその歩みはのろのろと遅い。まあ幸いに他の釣り客はほとんどいないし、のんびりと水上散歩でもしながら釣ろうじゃないか。陽射しは強いが、湖上の風は冷たくて気持ちがいいし。

▲よっしゃー

 とか言ってるうちに、目を付けていた橋の下で、釣れました!30cmには少し足りないかな?というサイズだが釣れるとやはり嬉しい!初ボートでの釣果に取りあえずは満足である。

 午前中のいい時間帯に釣れて安心したが、その後はポイントをさがしてボートを走らせたり、マタコランが遠くまで投げ過ぎて陸地に引っ掛かったルアーを救出したりしているうちにだらだらと時間が過ぎていった。この辺でもう一度休憩して、午後に賭けよう。

▲マタコランのお見事な日焼け

 昼食後、再度ボートに乗り込む。いよいよ陽射しはきつくなり、ポイントを探るというよりは木陰で涼みながら連れる場所を探すような感じになってきた。まあ日中のバスもそんなところに潜んでいたりするので結果として正しい狙いになっているわけだが。

▲おやすみマタコラン

 昼寝をしているマタを乗せてゆるゆると船はゆく。風は涼しく、やわらかく揺れるボートはさながらハンモックのように心地よく眠気を誘うのだ。のどかな湖。ほのぼのレイクである。←これが書きたかっただけです。

 のどかだったのは、この時までだった。
 事件が起きたのは、そうやってのんびり移動しつつ、めぼしい場所を見つけてはキャストをくり返す、という気の抜けた釣りに没頭している時だった。相変わらずルアーを遠くに投げ過ぎて陸地に引っ掛けてしまうマタコラン。この時も豪快にキャストされた彼のルアーは高い木の枝にからみついてしまい、それを回収するためにおれはボートを岸に寄せた。ルアーは手を伸ばしても届かない高い枝に引っ掛かっていて(なぜそんなに投げるのか)、マタはロッドを左右に振り回したり、思いきり引っ張ってふっとラインを緩めたり、何とかして救出しようと必死である。おれはマタが暴れる度に揺れるボートをなんとか制動しつつ、ルアーを取りやすい位置に保つよう、これも必死。その最中にふとマタコランを見ると、船上で背伸びし、大きくバランスを崩した彼がやはりこちらを見ながらにっこりと笑い、
 その笑顔のまま、ボートから落ちた。
▲水もしたたる美味しいエピソード
 さすがに水の中でもがいているマタを撮影する余裕が無くて、生還した後の写真ばかりなのが残念です。しかし携帯電話とか財布とか濡れてはマズいものは全て体から外していたので被害は少なかった。美味しいネタだけ提供してくれてありがとうマタコラン。
▲さらにアニメーションさせてみました
 ボートの上で濡れた服を脱いで裸族の本領発揮である。普通はショックで釣りどころではなくなってしまいそうなものだが、嬉々として服を脱いでいくマタコランは、着ている時よりもむしろイキイキとして見える。また、8月のこの陽射しの下で上半身裸になって釣りをしている釣り師達もあたりにちらほらと見え、マタコランの姿もさほど特異とは感じられなかった。
▲でもここまで脱いでいる人はいない
 さて、ボートは夕方6時までのレンタルである。時間内になんとか釣り上げてやろう、と気を取り直しておれ(着衣)とマタ(脱衣)はもう一度竿を振るったが…残念ながらこの日はこれまで。午前中の一尾だけという若干さびしい釣果となった。まあ釣れなかったマタにもちゃんと見せ場があったので今回はよしとするか。

 しかし初めてのボート体験はなかなか楽しめた。基本的にはおかっぱりで陸から攻めるスタイルを崩す気はないが、ここ相模湖では自分ルールを少しだけ曲げてボートで釣るのもいいではないか。相模湖限定のオリジナルルールだ。いわばサガミオリジナルである。←これが書きたかっただけです。

 都心からも近いし、また来よう。その時はもう少しだけ釣果をあげてやろう。そう誓ってボートを返却し、相模湖駅前の飯屋でビールを呑んで帰路についた。

▲ズボンは履いて帰ります(まだ濡れてるけど)

 釣り場情報求む!!関東近辺での爆釣スポットを御存知の方がいらっしゃいましたら三船(MJ)までご連絡ください。→メール

 あなたの街のバス退治、僕らが引き受けます!

[MJ]