2002.04.01

第3章/さりげなく寿司ですと言えたならどんなに…
■神田〜西日暮里■

●思えば 遠くへ

 神田へ向かう。

 全29駅中15番目、ちょうどこれで半分というわけだ。新宿スタート時が10時、神田で寿司屋に入ったのが15時。半周で5時間は、当初の予測通りのペースではある。

 残り半周!

15/29駅め・神田[14:50]
●好評発売中

 駅改札を出てさあどっちに進もう、と悩んでいるとごはん皇帝がふらふらと歩き始めた。「このあたり、詳しいのか?」「いや?はじめて来たよ。でもこっちに行きたい」。

 進行方向を見てなるほど納得、行く手にはごはん皇帝が敬愛するMAXさんのでっかい看板が。「あー、やっぱイイねー!かわいーヨ!ムフフー」

 あと寿司も食った。美味しかった。以上。

16/29駅め・秋葉原[15:20]
●立ち食い店の法則

 秋葉原。ここでもまた、歩を進めた方向に店がある。

 『魚がし日本一』は五反田に続き本日2回目の立ち食い寿司店。狭くて暗い店内に無愛想でなんかこわいオヤジ。どうやら立ち食い店のオヤジってのはそういうものらしい。

 怒られそうでびくびくしながら食ったせいかあまり美味しく感じられなかった。マタのメモには『うまい』の文字が見えるのだが。

17/29駅め・御徒町[15:45]
●大江戸ファイト

 祝日の混雑。人込みをかき分けかき分け寿司屋をさがす。

 意外にすんなり見つかった『大江戸』だったが残念ながら全体的に評価は低く、ごはん皇帝はデザート(ゼリーとかプリンとか)が1つもないことに大変ご立腹のご様子であらせられた。

 寿司を食べ続けることに疑問を感じはじめる。歩きながら口をついて出る言葉は「…ハンバーグ」「…スパゲティー」。

18/29駅め・上野[15:55]
●堕ちた天使

 上野までは近いので、このまま徒歩で移動。ごはん皇帝オススメの店『東尋坊』はなかなか御立派な店構えで。

 しかしいざ店内に入ってみると、その『カルキ臭さ』に閉口。直前にトイレにこもったマタコランは気にならなかったようだが…。味は良くも悪くもない、と思う。

 でも皇帝は以前来た時と変わってしまった味にショックを隠せない様子で、チェックシートにも辛らつな言葉が並ぶ…。

19/29駅め・鴬谷[16:30]
●ない、ない、ない

 気を取り直して…と行きたいところだったが、歩けど歩けどみつからない寿司屋。強風にはためく『うぐいす』の旗が物悲しさをあおる。

 結局、『ファミリーマート』で納豆巻(5本1パック)を購入し、部活帰りの中学生のように歩きながら食った。げきちん。鬼門。

20/29駅め・日暮里[16:55]
●…いい気分?

 日暮里近辺、このあたりで回転寿司をさがすのは大変であろうことはある程度予想してはいたのだが…歩き回ってみるとほんとにない。とりあえずさがしながら徒歩で西日暮里方面に向かい、店が見つかればよし、なければコンビニもやむなし、の覚悟で進む。

 ようやく飛び込めたのは『セブンイレブン』、しかしそこはすでに西日暮里駅のすぐ近くだった…。

21/29駅め・西日暮里[17:05]
●ビールをまわせ

 マタコランのとなりに座った客がビールを注文。「…ウウ!ウワーッ!ビール飲みてぇーっ!」ギャッ!マタコラン!口に出して言うなよ!みんな我慢してるんだから!

 『玄海寿司』。ネタはかなりうまい。

 マタコランにはシャリの悪さを指摘されたが店内明るく清潔、職人さんも元気で会話もはずむ。

 しかし…『ゆっくりビールがのみたい』…。


NEXT SUSHI!!
●第4章 寿司な人が優しかった (PEACE!)
■田端〜新大久保■