■9月19日(日曜日)
「順調である」など言っておいてナニなんだが、大きく誤算だったのは湖畔の湿った空気で蒸された車内がおそろしく不快な空間になっていて、とても仮眠どころではなかったことだ。30分くらいうつらうつらしたもののすぐに目が覚めてしまい、それきり朝まで一睡もできなかった。エビも、運転役で疲れていたおかげで横になるとすぐに寝息をたてていたが、しばらくするとやはり寝苦しかったらしく、いきなり起き上がるとドアを開けてどこかに行ってしまった。
ただひとり、ごはん皇帝はぐっすり眠れたらしい。こいつだけは時計のアラームがいくら鳴っても起きなかった。仕方がないので、どこで何をしてきたのかわからないが鼻血を垂らしながら車に帰ってきたエビと一緒に、顔をばしばし叩いて起こした。
叩き過ぎたのか、皇帝も鼻血が出た。
5時15分、早速アタック開始。地元の釣り師たちも続々と集まってきているが、ほとんどがボートを持参してきている。陸っぱりで釣るのはおれたち3人と、あと2〜3組だけだ。陸からは釣れないのか…?
考え込んでいても仕方がないので竿を振る。湖面にはバスの餌になる小魚が群れて泳いでいる。時々、遠くでぱしゃんと跳ねるバスの姿も見える。気配は濃厚、爆釣の予感。
爆釣の予感、漂っただけ。釣りはじめて30分でバスの気配が消えた。陽が昇るにつれて風が強くなり、湖面が荒れてきたのだ。これでは陸っぱりの限られたポイントで釣るおれたちには厳しい…。
それでも粘ってキャストをくり返したが、投げたルアーが足下に戻ってくる程の強風の中では何もできず。開始より1時間足らずで早くもしょんぼりな感じになってきた。うーむ。今日はあきらめて帰るか。
攻める!
攻めたんだが。突然、下図の赤い矢印に沿って別の釣師軍団が来襲。完全防備で水の中をばしばし歩いて。釣師たちは水の中から対岸のポイントを攻めつつ、養老川を遡って行った。
後に残されたおれと皇帝にできるのは魚の気配のなくなった川に黙々とキャストをくり返すことだけだった。
どうにも今回はツキがない。とりあえず車に戻ってエビを叩き起こし、もう一度作戦会議を開くことにする。まだ9時だ。午前中の涼しい時間帯にもう少しアタックかけたいところなんだが。
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